Recipeのレシピ(コラム)

ここまで、「Recipe(レシピ)」の誕生の流れや考え方などを記載してまいりました。
読んでいただき、ありがとうございます。
ここからは、順不同でさまざまな内容を記載してまいります。
ここからは、革についてです。柔らかい革の開発拠点については、7項であげさせていただきました。
(本項は2026年3月24日時点での内容です)現在、革の生産環境は10年前と比べ、さまざまな点で変化しています。・革を鞣している現場は姫路市ですが、鞣すための薬品の多くはイタリア等ヨーロッパから輸入されています。
ヨーロッパでは地球環境への意識が非常に高く、毎年のように環境基準が見直されています。そのため、輸入できる薬品が毎年変わるとのことで、これまで製造できていた品質のものが、翌年には同様に製造できないという現象も起きています。
わかりやすい例として、防水性能に関する点が挙げられます。
防水の機能を、より強くするためには、フッ素系の薬品が有効でした。しかし規制の強化により、防水革においては従来より防水性能が弱まる傾向にあります。仕方のないことです。このように目に見えない点で変化している点が多くあります。
革に残る牛の血管についても同様です。薬品の規制が強くなり、動物本来の血管を見えにくくする加工ができなくなりました。そのため、近年では、革の表面に血筋が残るケースが増えています。靴をつくる際、革を裁断しますが、当然大きな血管を避けて裁断します。
革の傷についても、興味深い話があります。革の原皮生産者さんに伺った話です。
牛は寝ます。寝転がるときに、地面の状態や虫などの影響を受け、皮(牛の皮膚)の表面に傷がでます。人間も皮膚に怪我をした後が残ってしまうことと同じです。環境団体の方針を受け、牛が生活する牧場において、最近では、以前より草を過度に刈らず、殺虫剤も使用しない方針が取られているそうです。より、自然に近い生活環境とするために。その結果、以前に比べて虫による影響を受けやすくなっています。そして革の傷が増える。
牛の寝る姿勢にも影響を受けます。 右向きに横たわるか、左向きに横たわるか、どちらに癖をもつ牛か。 地面に接する面は、虫や地形により傷が増えるわけですから、その面の革の質は下がりやすい。逆に、反対側は傷が比較的少ない=良質の革となるわけです。
1枚の革から靴に使用できる面積は、さまざまな要因により年々減少しています。
薬品や、様々なコストの上昇とともに、靴の値段も上がってしまいます。
靴づくりに使用できない部分の革は、アウトレット用のバッグやポーチ、ノベルティ雑貨などの製作に活用しています。
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(前田工業株式会社)
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