Recipeのレシピ(コラム)

最初のレシピの生産数を決めたのは、2015年3月でした。7月1日出荷の予定。最初の展示会は5月でした。
つまりその段階では、そもそも市場でこの靴が必要とされるのか、実際に購入していただけるのかは、まだ定かではありませんでした。
在庫をもち、見込み生産を先に進めました。これには理由があります。
小売店へ営業訪問、展示会へ出展するなかで、小売の方が共通のことを言っていました。
「商社がほとんど売れ筋商品の在庫をもっていない。欲しいものの在庫を持っていない」
大変貴重な、現場の声です。小売店からみて、商社は在庫を持っていない。売れ筋を追加注文したくてもクイックにできない。商社は、本来メーカーから仕入れを行い、ある程度在庫を持つ立場です。
商社が在庫を持っていない、在庫がないなら追加生産や発注を私たちメーカーにすればよいのに私たち製造の現場に発注を出さない。なぜ商社は追加生産をしないのか。在庫を持たないのか。
靴は品番・色・サイズと種類が多いので在庫が増えやすく、在庫過多はよくないので、極力最低の数しか在庫を持たない。ほぼ最低数しかメーカーに発注をかけない。極論は小売店からの受注分を受けた分しか国内メーカーに発注しないという現実でした。財務や在庫効率を考えれば正しいことです。
商社は国内メーカーより、海外工場と取引し多くの靴を輸入し始めた時代でした。安いから。日本のメーカーが作っていた売れ筋のコピー品を、そのまま海外で生産しているケースも多々ありました。
整理すると、
「消費者より必要とされるものを、必要とされるときに、必要な量で仕入れることができる環境」が小売業の理想です。
商品デザイン、色展開、サイズ展開と、多くの在庫を管理しなければならない靴業界にとって、とても重要なことです。であればそれに対応できるように、仕組みを靴レシピがつくればよいのです。
小売・消費者が必要とするものを、必要とされる量、必要とされる値段で生産すれば、製造業として価値があがります。
最初、RP-201,RP-202,RP-204の3品番を各1000足生産しました。
展示会に出展し、
「驚くほど柔らかい国産革靴を1万円程度」というキャッチコピー
「在庫あり。1足から出荷。6足以上で送料無料」というセールスコピー
という誰がみても3秒で理解できるよう、大きなPOPを展示会場に掲げ、営業をスタートしました。
2015年9月に出展したギフトショーでは、大きな反響をいただくことができました。
2025年7月に10年が経過しました。
RP-201とRP-204は、今でもレシピの看板商品で生産を続けています。
およその出荷数は下記の通りです。
1年目 10000足(2016年8月期)
2年目 18000足
3年目 28000足
4年目 37000足
5年目 56000足
6年目 61000足(コロナ禍)
7年目 74000足(コロナ禍)
8年目 90000足
9年目 95000足
10年目 92000足(2025年8月期)
11年目 92000足(2026年8月期現在)見込
最初3000足のレシピの生産からスタートし、上記の足数を生産させていただくに至りました。
本当ありがとうございます。
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(前田工業株式会社)
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