Recipeのレシピ(コラム)

日本国内でお金を回したい。労働の現場に賃金としてお金を払いたい。
靴はアパレル商品のひとつに分類されますが、日本で流通している靴の9割以上は海外からの輸入品です。
さらに、日本製となっていても、部品の調達や加工は海外で行い、組み立てのみを日本で行っても日本製の表示できます(家庭用品表示法)。
輸入、すなわちドルで仕事をするのではなく、日本で円による仕事をしたいと考えています。
私の経験をもとに、少し掘り下げて説明します。
弊社が、新しいデザイン靴を商品化するときの流れは、およそ下記になります。
1 企画・設計・デザインなど
(簡易的な指示として写真や見本靴を海外工場へ送り、同じものを作ってというだけ
2 サンプル製作
3 サンプル修正
4 仕様決定
5 展開する各色のサンプルを製作
6 生産決定・量産方法の微調整
7 材料購入
8 各部品加工開始 革の裁断縫製など
9 部品が集まったら組み立て・仕上げ
10 箱詰め
11 出荷
レシピにおいては、すべてを弊社が静岡を中心に日本国内で行っています。
対して、靴を海外で生産するとき
1 企画・設計・デザインなど
(場合によっては写真や見本靴を海外工場へ送るのみ)
2 サンプル製作を海外に指示
3 海外でサンプル資材を仕入れ、製作を行う
4 サンプルを輸入(国際便など)
5 確認して仕様決定
6 展開する各色のサンプルを海外で製作
7 サンプルを輸入
8 生産決定・生産指示
9 海外で材料購入
10 海外で各部品加工開始(革の裁断・縫製など)
11 海外で部品が集まったら組み立て・仕上げ
12 箱詰め
13 輸入
14 コンテナからデバン(荷物を日本の倉庫で取り出すこと)
15 海外材料の品質を検査するため、第三者機関による素材強度検査など(必要に応じて)
16 検品専用業者による全数検品(必要に応じて)
17 出荷
おおよそ上記の流れとなります。
海外送料や輸入検査料など、生産以外のコストが多く発生します。
関税もかかります。納税は国民の義務ですが、関税として支払うよりも、日本国内での所得として還元される方が納得感があります。
海外でも、裁断や縫製は、労働者の方が担いますが、そこに支払われる賃金は決して高いとは言えません。
このように整理すると、 日本の良質な材料の仕入れのためにお金を使いたいと考えます。
日本国内の労働賃金にお金を使いたい。
シンプルです。日本で仕事をしている実感が湧きます。
私はそのように考えています。
Tel.054-282-1035
(前田工業株式会社)
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